気分の上下が激しい方は躁鬱の可能性あり【喜怒哀楽の落差が顕著】

女性ナース

原因についての分析

診察室

多くの躁鬱患者は、実際に躁鬱になってから自覚するか、もしくは周囲から指摘されてから気づく方が多いようです。実は躁鬱になる原因は、最新の医学である程度わかっています。原因をおさえておくことで、そもそも躁鬱にならないための対策が打てるかもしれません。そのため、できるだけ原因を知っておくことが躁鬱にならないためには大切です。

まず、原因の一つとして遺伝的要素が指摘されています。遺伝といっても一般的な遺伝病のように、一つの遺伝子が胎児に影響を及ぼすのではありません。複数の遺伝子が複雑に絡み合って躁鬱の原因になっているのではないか、と推測されています。また、いわゆる双子と言われる双生児の遺伝子を対象にした、躁鬱発症リスクの研究があります。その結果、双生児でも一卵性と二卵性で、大きく発症リスクが異なることがわかってきているようです。同じ遺伝子を持つ一卵性双生児は、遺伝子の半分を共有している二卵性双生児と比較して、躁鬱になる可能性が高いとされています。しかし、これは全ての一卵性の方が発症率が高いというわけではなく、躁鬱にならない一卵性の双子も存在します。

また、躁鬱の原因には環境的要素も影響しているようです。遺伝的要素は先天的な原因ですが、これは後天的な生活環境によって躁鬱を発症してしまうケースといえます。育てられた家庭環境や学校や職場での生活環境によって、うつ状態になってしまうようです。しかし、肝心のどのような部分にストレスを感じたか、ということはわかっていません。これからの研究で具体的な要因が解明されることが望まれています。

さらに、本人の性格が原因になっているという指摘も存在します。躁鬱を発症した患者の多くは、社交的でユーモアがあり、周囲に気を遣うことができる現実的な性格を持った人間だとされています。このようなタイプの方が躁鬱になりやすいということがわかっていますが、その性格とうつ状態の因果関係はほとんど把握できていません。あくまで患者の発症前の性格を分類すると、このような方が多いということだけです。

このように躁鬱の原因は、遺伝的要素と環境的要素、性格的要素の主に3つに分けられます。しかし、どれも具体的な原因はわかっておらず、これからの躁鬱研究が進展することが期待されています。現状で把握されているのは、躁鬱の原因は必ずしもこれら一つから発症するものではないということです。遺伝や環境など複数の原因が、複雑に絡み合って発症するということが想定されています。