気分の上下が激しい方は躁鬱の可能性あり【喜怒哀楽の落差が顕著】

女性ナース

症状としてのⅠ型とⅡ型

診察

躁鬱はうつ病とは症状が違うことが分かっています。躁鬱は基本的に、躁状態とうつ状態が交互に現れる点に特徴があります。うつ状態は傍から見ても落ち込んでいる状態なので、多くの方が通常の状態とは違うと判断できるようです。しかし、躁状態は気分がハイの状態のことを指すため、周りはただ単に元気なのだと勘違いしてしまることがあります。本人にも自覚がないため、多くの方が気づきにくくなっているようです。本人や周りが躁状態に気づきにくい要因として、躁が2種類に分けられることが挙げられます。

実は躁状態のなかには軽躁状態というものがあり、文字通り軽い躁状態のことを指します。一般的な躁状態は異常なほどテンションの向上が続きます。日常生活に支障をきたすほどのハイテンションであるため、周りも様子が変だと気が付くことがあるようです。しかし、軽躁状態は生活に支障をきたすまでテンションが上がることはありません。むしろ気分が高揚しているため人間関係が活発化してみえるようです。しかし、この状態がいつまでも続くわけではありません。躁鬱にはうつ状態の時期もあるため、結局気分は上がり下がりするのです。この軽躁状態とうつ状態が繰り返し訪れる躁鬱を、双極Ⅱ型障害と言います。躁鬱は正式には双極性障害と呼ばれており、その一つがこの双極Ⅱ型障害の状態です。Ⅱ型は軽躁状態があるため本人や周囲が症状に気づきにくいことが問題となっています。それに加えて、軽躁状態よりうつ状態の方が時期的に長いので、躁鬱ではなくうつ病だと診断されることもあるようです。

一方、異常な自分の高揚が見られる躁状態とうつ状態を繰り返すのは、双極Ⅰ型障害の症状です。Ⅰ型は躁状態のときに周囲に迷惑をかけることが多く、これが人間関係の破綻に繋がってしまうようです。人間関係の破綻がさらなるうつ状態を呼び、結果的に自殺に至ってしまうケースもあります。そのため、周囲の人間は躁状態と考えられるような異変を感じたら、本人に病院での診断を勧めるようにすることが大切です。

このように双極性障害と呼ばれる躁鬱には、双極Ⅰ型障害と双極Ⅱ型障害があります。Ⅰ型は比較的分かりやすく躁状態が現れるため、周囲で気づいた方がいれば病院での診断を勧めてみましょう。Ⅱ型はⅠ型と比べると判断しづらいですが、うつ状態はⅠ型と同じく現れるため、そのときに気付いてあげることが重要になります。